日本音環境学会
日本音環境学会は、音環境ならびにそれに関連する諸事項の調査・研究ならびにその成果の公表を行うとともに、 会員相互の交流促進を図る団体です。 また、騒音問題に対する専門的助言なども行っています。
音を単なる騒音や物理現象として扱うのではなく、 人間の生活環境や地域文化、社会との関わりを含めて総合的に考えることを重視しています。
本学会では、音環境および関連分野に関する調査・研究を進めるとともに、 その成果を広く公表し、研究者・実務者・会員相互の交流を促進しています。
EUの研究所INCAS3と協定を結んでいます。
また、マンチェスター大学と共同で プロジェクト「エア・プレッシャー」および「ZAWAWA」を実施してきました。
「エア・プレッシャー」では、成田空港の近傍で有機農業を営む家族が受ける環境ストレスをテーマとしています。 そのサウンドスケープは、おそらく世界最悪といってよい状況であり、 それを約10分間の映像作品にまとめました。
「ZAWAWA」プロジェクトは、約10年間沖縄で録った音と映像を約50分のフィルムにしたアート作品です。 2018年11月、パリの人類学会で開催された第37回JEAN ROUCH国際人類学映像祭において、 740件中26作品のひとつとしてノミネートされました。
2010年4月1日
総合的な知の対象として音環境(サウンドスケープ)をとらえ、デザインに結びつけます。 われわれは、音環境が単に音の集合ではない、と考えます。 音/聴覚を通して環境を理解し、デザインしようとするのです。
音環境が音の集合ではない、ということは、音響学や騒音工学のような「音」を対象とする知だけでは 音環境を語れない、と考えることになります。
結果、研究領域としては、音響学や音楽学のような主に「音」を対象とする研究領域をこえて、 人類学、社会学、歴史学といった人文・社会科学など研究領域は多岐に及び、 さらにはアート、デザインといった実践をも視野に入れる活動を行うことにつながります。
会長:平松 幸三(京都大学名誉教授・京大工博)